「なんだか最近、無心になれる時間が欲しいな…」「手を使って何かを作るって楽しそう」。そう思って「陶芸」にたどり着いたあなた、素晴らしいセンスです!土をこね、形を作り、世界に一つだけの器が生まれる瞬間は、もう、何物にも代えがたい喜びがあります。私も、あのひんやりとして滑らかな土の感触の虜になった一人です。
でも、いざ「陶芸教室、予約しちゃおうかな!」と思った時、ふと頭をよぎる疑問がありませんか?
そう、「…え、どんな服で行けばいいの?」問題です。
わかります、わかりますよ!私も最初はめちゃくちゃ悩みました。「オシャレな趣味だから、ちょっとは素敵な格好で行きたいな」「でも、土で汚れるって言うし…」「そもそも、”汚れてもいい服”って、どのレベル?」なんて、頭の中でぐるぐる。結局、初日はクローゼットの前で30分も固まってしまいました。
この記事を読んでくれているあなたには、そんな無駄な時間を使ってほしくない!服装の心配なんて秒で終わらせて、心の底から土いじりを楽しんでほしいんです。
結論から言いますね。陶芸教室の服装は「汚れてもいい、動きやすい、でも着ていて自分の気分がちょっとだけ上がる服」これが最強の正解です。具体的には、着古したTシャツに履き慣れたジーンズ、そして教室で借りられる(もしくは持参の)エプロンがあれば、もう何も怖くありません。
この記事では、数々の失敗(お気に入りの服を何枚もダメにしました…涙)を乗り越えてきた私が、陶芸を120%楽しむための服装の全てを、熱く、しつこく、そしてちょっとだけ脱線しながらお伝えしていきます。これを読み終える頃には、あなたは自信を持って陶芸教室の扉を叩けるようになっているはず。さあ、一緒に最高の陶芸ライフへの準備を始めましょう!
いきなり身も蓋もないことを言いますけど、もうこれが全てです。陶芸教室に行くなら「この服、今日でサヨナラしても泣かない」くらいの覚悟がある服を選んでください。いや、脅してるわけじゃないんですよ?でも、事実として、土はあなたが思っている以上に手強い相手なんです。おしゃれな趣味のイメージに惑わされて、ちょっといい服なんて着ていったら、後で本気で泣くことになりますからね!
「土で汚れるって言ったって、公園の砂場で遊んだ後みたいなもんでしょ?」なんて思っていたら、大間違いです。ええ、かつての私がそうでした。甘く見てました。陶芸で使う粘土の粒子って、めちゃくちゃ細かいんですよ。本当に、驚くほど。
その細かい粒子が、服の繊維の奥の奥まで、まるで「ここが私の永住の地よ!」とでも言わんばかりに入り込んでくるんです。手や腕についた土が、作業しているうちに服のあちこちにつくのはもちろん、電動ろくろを回せば、泥水が面白いように跳ねてきます。特に膝から下、お腹周りは集中砲火を浴びると思ってください。
しかもこの土、乾くと白っぽくカピカピになるんですが、これがまた厄介で。洗濯機で普通に洗ったくらいじゃ、ぜんっぜん落ちません。「あれ、なんかこの部分だけ白っぽく色が抜けた?」みたいなシミになって、永遠に残ります。本当に。私、お気に入りのネイビーのコットンブラウスを一枚、これでダメにしました。たった一回の陶芸体験で。あの時の絶望感、今でも忘れられません…。黒や紺の濃い色の服は特に、乾いた土の白さが目立つので要注意。だからこそ、「汚れてもいい服」ではなく「捨ててもいい服」くらいの気持ちが、あなたの心とクローゼットを守るんです。
じゃあ、その「捨ててもいい服」って具体的にどんなものよ?って話ですよね。私が最終的にたどり着いた最強の組み合わせは、「首周りがヨレてきたTシャツ」と「膝の色が抜けてきたジーンズ」です。もう、これに勝るものはありません。
なぜなら、この二つは「動きやすさ」と「汚れへの耐性」を完璧に兼ね備えているから。Tシャツは腕の動きを邪魔しないし、ジーンズは丈夫で、多少の泥はねなんてへっちゃら。それに、もともと着古しているから、これ以上どんなに汚れたって精神的ダメージはゼロ。これが大事!「あ、泥がついた!」と焦る必要がないだけで、土と向き合う集中力が全然違ってくるんです。
もちろん、ジーンズじゃなくても、ストレッチの効いたチノパンとか、もう部屋着に格下げしたようなヨガパンツとかでもOK。要は、立ったり座ったり、足を広げたり、かがんだり…といった陶芸の一連の動きをスムーズにできて、かつ、土の攻撃から心を無防備にできる服であれば、何でもいいんです。フリマアプリで100円で買ったTシャツとか、そういうのでも最高だと思います。ファッション性?そんなものは、エプロンとあなたの作る素敵な作品がカバーしてくれますから、ご安心を!
「捨ててもいい服」が大事なのはわかったけど、もう少し具体的にポイントを知りたい!というあなたのために、私が考える「陶芸ファッション基本3原則」を伝授します。この3つさえ頭に入れておけば、まず大きな失敗はしません。逆に、これを無視すると、楽しさ半減どころか、ちょっとした危険に繋がる可能性もあるので、しっかり読んでくださいね。
陶芸って、なんだか静かで繊細なイメージがありませんか?指先だけでスススーッと形を作っていくような。うん、まあ、そういう面もあるんですけど、特に電動ろくろは、想像以上にダイナミックな全身運動です。
まず、ろくろの前に座る姿勢。椅子に浅く腰掛けて、両足をしっかり開いて体を安定させます。そして、粘土の中心を出す「土殺し」という工程では、ぐっと前屈みになって、体重をかけて粘土を押さえつけなきゃいけません。この時、背中や肩、腕、腰、足、全身の筋肉を地味に、でも確実を使っているんです。はっきり言って、体幹が試されます。
だから、体を締め付けるような服は絶対NG。スキニーパンツみたいに足の開閉がしづらいものや、背中が突っ張るようなタイトなシャツは、作業の妨げになるだけ。私がおすすめするのは、やっぱりストレッチ素材の入ったパンツ。もう、履いてないみたいに自由なやつです。あと、意外な落とし穴が「スカート」。特にロングスカートは、ろくろの回転部分に巻き込まれる危険性があって、本当に危ない。それに、足が開けないから力が入れられないし、そもそも裾が泥だらけになります。タイトスカートは論外ですね。ワンピースも同じ理由でおすすめしません。トップスは腕まくりしやすいもの、ボトムスは伸縮性のあるパンツスタイル。これが陶芸のユニフォームだと覚えておいてください!
二つ目の原則は、一つ目の話と繋がりますが、メンタルの話です。「汚れてもいい服」を着ることで得られる「汚れを気にしない精神」。これが、作品の出来を左右すると言っても過言ではありません。
考えてみてください。おろしたての真っ白なTシャツを着て陶芸をするとします。先生が「はい、じゃあ粘土にしっかり体重をかけて!」と言っても、「うわ、お腹に泥が飛んだらどうしよう…」って、力が入りきらないですよね?腕についた土を服で拭いちゃいそうになった瞬間、「あっ、ダメダメ!」と我に返る。そんな小さなストレスの積み重ねが、あなたの集中力を奪っていくんです。
陶芸の醍醐味は、なんといっても「土との対話」。童心に返って、泥んこ遊びをするような感覚です。その時に、「汚れ」という雑念があったら、土とちゃんと向き合えません。だから、シャネルのツイードジャケットを着て畑仕事をする人がいないのと同じで(いるのかな?いや、いないか)、陶芸教室に一張羅で行くのはナンセンスの極み。
ブランド物のTシャツなんてもってのほか!ロゴに泥がついたら、もう悲劇でしかないですからね。家でペンキを塗る時や、大掃除をする時のような服装。それが、あなたの創造性を最大限に解放してくれる最高の戦闘服になるんです。「あ、ついちゃった!」「まあ、いっか!」で笑える服を選びましょう。本当に、本当に、お願いします!
動きやすさ、汚れにくさときて、三つ目は「安全性」です。「え、陶芸でケガなんてするの?」と思うかもしれませんが、ちょっとした不注意がトラブルの元になることもあるんです。特に注意してほしいのが、「爪」「アクセサリー」「髪型」の3点です。
まず「爪」。ジェルネイルなどで長く伸ばしている方は、ごめんなさい、陶芸との相性は最悪です。粘土を扱う時、長い爪は邪魔になるし、せっかく滑らかにした器の表面に、無数の引っかき傷を作ってしまいます。まるで猫が引っ掻いたみたいに。それに、粘土が爪と指の間に入り込んで、これがまた取れにくい…。最悪の場合、ろくろの回転に爪が引っかかって、割れたり剥がれたりする危険性もゼロではありません。陶芸をする日は、爪は短く切っておくのがマナーであり、自分を守るためでもあるんです。
次に「アクセサリー」。指輪、特に凹凸のあるデザインのものは、粘土に跡がつくし、隙間に粘土が詰まって大変なことになります。結婚指輪もできれば外した方がいいですね。ブレスレットや腕時計も、ろくろを回している時に粘土に触れてしまったり、カチャカチャと当たって邪魔になったりします。作業に集中するためにも、教室に着いたら全部外して、カバンにしまっておくのがベスト。
最後に「髪型」。髪が長い方は、必ず束ねていきましょう。前屈みになった時に、髪がバサッと粘土の上に落ちてきたら…想像できますよね?大惨事です。また、ろくろの回転部に髪が巻き込まれるなんてことになったら、本当に危険。シュシュやヘアゴムは必需品です。安全に、そして快適に楽しむために、この3つのポイントは絶対に忘れないでくださいね。
基本の「Tシャツ&ジーンズ」はわかった。でも、せっかくだから季節感も取り入れたいし、ほんの少しでいいからオシャレ心も満たしたい!…その気持ち、痛いほどわかります。大丈夫、基本さえ押さえておけば、応用はいくらでも効きます。ここでは、季節ごとの「ちょっとだけイケてる」陶芸コーデを考えてみましょう。
春や秋は、一日の中でも気温差が激しいですよね。教室の中も、窓際か奥か、暖房の効き具合によって体感温度が全然違ったりします。そんな時に大活躍するのが「重ね着(レイヤード)」スタイルです。
私の定番は、「汚れてもいい半袖Tシャツ」の上に、「どうなってもいいチェックのネルシャツ」や「UVカット機能が落ちてきた薄手のパーカー」を羽織るスタイル。作業を始めて体が温まってきたら、サッと上着を脱ぐ。ちょっと肌寒くなったら、また羽織る。この温度調整が簡単にできるのが、ものすごく快適なんです。
それに、重ね着って、それだけでちょっとオシャレに見えません?気のせい?(笑)いや、でも、ただのTシャツ一枚よりは、確実にこなれて見えます。シャツの色や柄で遊んでみるのもいいですね。ただし、羽織るシャツやパーカーも、当然汚れる可能性大なので、これも「捨ててもいい」レベルのものを選ぶのを忘れずに。袖が汚れるのが一番多いので、腕まくりしやすいデザインであることも重要です。袖口がリブになっているスウェットなんかも、腕まくりが固定されて便利ですよ。脱いだ上着を置いておくカゴなどが教室にあるか、事前に確認しておくとさらにスマートです。
夏の陶芸、これはもう「汗と土との戦い」です。教室に冷房が効いていたとしても、ろくろに集中していると、じわ〜っと汗が噴き出してきます。粘土の湿気と相まって、なかなかの蒸し暑さ。
ここでの服装のポイントは、言わずもがな「通気性と速乾性」です。素材はコットン100%もいいですが、個人的にはスポーツブランドが出しているような、ポリエステル混の機能性Tシャツもおすすめです。汗をかいてもすぐ乾くし、ベタベタしにくい。それに、泥汚れもコットンのTシャツよりは、いくらか落ちやすい気がします(あくまで体感ですが)。
色は、汗ジミが気になるなら、白や黒、紺などのモノトーンか、いっそのこと派手な柄物を選びましょう。グレーやベージュは汗が一番目立つので、避けた方が無難かも。あと、よく聞かれるのが「短パンってアリですか?」という質問。これは教室によりますが、個人的には「やめておいた方が賢明」と答えています。ろくろを回すと、膝に泥水がビシャビシャかかります。素肌に直接泥水、あんまり気持ちのいいものではありません。どうしても暑いなら、せめて膝が隠れるくらいのクロップドパンツや、ゆったりした麻素材のパンツなどがいいかもしれませんね。いずれにせよ、タオルと着替えのTシャツを一枚持っていくと、帰りが最高に快適ですよ。
冬の陶芸は、また違った悩みが出てきます。それは「寒さ」。特に、古い建物を改装したような趣のある陶芸教室だと、すきま風が入ってきたり、足元がコンクリートで底冷えしたりすることがあるんです。水をたくさん使うので、ガンガンに暖房を効かせられない、という事情もあるのかもしれません。
かといって、モコモコのダウンジャケットを着たまま作業はできませんよね。動きにくいことこの上ない。そこで重要になるのが、「薄手で暖かいインナー」と「動きやすいミドルウェア」の組み合わせです。
まずは、ヒートテックのような機能性インナーをしっかり着込むこと。これが基本です。その上に、薄手のロングTシャツ、そして中間着としてフリースや裏起毛のスウェットを着るのがおすすめ。フリースは軽くて暖かいし、腕まくりもしやすいので、陶芸との相性は抜群です。着膨れすると肩周りが動かしにくくなるので、なるべくボリュームの少ないものを選びましょう。
ボトムスも、裏起毛のストレッチパンツなどが一本あると重宝します。足元が特に冷えるので、厚手の靴下やレッグウォーマーで対策するのもいいですね。大きなアウターは、教室に入る前に脱いで、汚れない場所に置いておくのがマナー。冬の陶芸は、寒さ対策と動きやすさという、一見矛盾する二つの要素をどう両立させるかが腕の見せ所。うまくレイヤードを駆使して、快適な作陶環境を自分で作り出しましょう!
さて、トップスとボトムスの話は散々してきましたが、服装はそれだけじゃ終わりません。意外と重要、かつ、安全性にも直結するのが「足元」と「小物」の選び方です。ここをミスると、せっかくの楽しい時間が台無しになることもあるので、しっかりチェックしていきましょう。
足元、これはもう声を大にして言いたい。汚れてもいいスニーカー一択です! なぜか?理由は二つ。「安全性」と「快適性」です。
陶芸教室の床は、乾いた土の粉や、飛び散った泥水で、意外と滑りやすくなっていることがあります。そんな中で、ヒールのある靴や、底がツルツルの革靴なんて履いていたら、転倒のリスクが高まります。また、作業台の周りには、粘土の塊や道具が置いてあることも。万が一、足の上に何かを落としてしまった時のことを考えると、足先がしっかり保護されている靴の方が絶対に安心。
そして、サンダルやクロックス。これはもう、絶対NGです。楽ちんだからって、これで来ちゃダメ。理由は、もうお分かりですよね。泥水が直接足にかかります。粘土の塊が指の間に挟まります。想像しただけで、ちょっと気持ち悪くないですか…?私は一度、うっかりクロックスで行ってしまい、帰る頃には足が泥だらけで、本当に後悔しました。
だから、履き古したスニーカーが一番。汚れても気にならないし、滑りにくいし、安全。靴紐があるタイプなら、ほどけないようにしっかり結んでおくことも忘れずに。陶芸は足でしっかり踏ん張る場面も多いので、自分にフィットしたスニーカーが、良い作品作りを足元から支えてくれるはずです。
ここまで「汚れる、汚れる」と散々脅してきましたが、もちろん、その汚れから服を守ってくれる最強の味方がいます。それが「エプロン」です。
ほとんどの陶芸教室では、体験コース用にエプロンを無料で貸し出してくれます。なので、手ぶらで行っても基本的には問題ありません。ただ、このレンタルエプロン、長年の土汚れが蓄積されて、なかなかの風格を醸し出していることが多いです(笑)。それが味があっていい、という考え方もありますが、もし気になるなら、自分のお気に入りを持参するのもアリです。
マイエプロンを持つと、なんだか「できる人」感が出て、気分が上がりますよ。選ぶなら、胸当てから膝下までをしっかりカバーしてくれる、丈の長いタイプがおすすめ。素材は、ジーンズ生地や帆布(キャンバス)のような、厚手で丈夫なものがいいですね。大きなポケットがついていると、ちょっとした道具を入れたりできて便利です。おしゃれなカフェエプロン(腰から下だけのタイプ)は、胸元の泥はねを防げないので、陶芸にはあまり向きません。
私は、厚手のデニム生地でできた、首掛けタイプのエプロンを愛用しています。もう泥でカピカピの部分もありますが、それもまた勲章みたいで愛着が湧いています。レンタルか持参か、これはもう好みですが、自分だけのエプロンを育てていくのも、陶芸の楽しみ方の一つかもしれませんね。
安全性の話でも触れましたが、この「髪・爪・アクセサリー」問題は、初心者が一番見落としがちなポイントなので、もう一度、念押しさせてください。
まず、髪。長い方は、絶対にまとめてください。お辞儀をした時に、髪が前に垂れてこない状態にするのがベストです。ポニーテールでも、作業中に前に落ちてくることがあるので、お団子ヘアにするか、シュシュなどでしっかりまとめるのが確実。ヘアバンドやターバンで前髪を上げてしまうのもいいですね。とにかく、視界を遮らず、粘土に触れないように!
そして、爪。短く切りましょう。これ、絶対です。ネイルアートを楽しんでいる方には本当に申し訳ないのですが、爪が長いと、100%作品に傷がつきます。せっかくツルツルに仕上げたのに、最後の最後で自分の爪で「ガリッ」とやっちゃった時の絶望感たるや…。それに、爪の間に詰まった粘土を掃除するのも一苦労。衛生面を考えても、短い方が絶対にいいです。
最後に、アクセサリー。指輪、ブレスレット、腕時計は、全部外してください。特に指輪は、外したくない気持ちもわかります。私も結婚指輪は普段つけっぱなしなので。でも、粘土の粒子が隙間に入り込んで、ダイヤモンドの輝きが曇ったり、金属が傷ついたりする可能性があります。どうしても外したくない場合は、指輪の上から絆創膏をぐるぐる巻きにして保護する、という裏技もありますが…やっぱり外すのが一番安心です。大切なアクセサリーを守るためにも、作業中は外して、大切にしまっておきましょう。
さて、ここまで読めば、服装に関する準備はほぼ完璧なはず。でも、まだちょっとした疑問や不安が残っているかもしれませんね。ここでは、私が友人からよく聞かれる質問に、雑談感覚でお答えしていきます。
これ、よく聞かれます。「1回だけの体験だから、そんなにガチな格好じゃなくてもいいよね?」って。気持ちはわかりますが、私の答えは「基本は全く同じ。むしろ体験の時こそ、汚れてもいい服を徹底すべし!」です。
なぜなら、初めての時が一番、力の加減や泥の飛び散り方がわからなくて、予期せぬ場所を汚しやすいから。慣れてくれば、「あ、この角度だと水が跳ねるな」とか、無意識に体をかばったりできるようになるんです。でも、最初は夢中になっているうちに、気づいたら背中まで泥が飛んでた…なんてこともザラ。
それに、体験教室って、だいたいが一番人気の「電動ろくろ」をやりますよね。あれが一番汚れるんです(笑)。だから、たとえ1回きりの体験であっても、油断は禁物。「捨ててもいいTシャツ&ジーンズ」の基本スタイルで臨むのが、間違いなく正解です。服装で失敗して、「なんか集中できなかったな…」で終わっちゃうのが一番もったいないですからね!
これもリアルな疑問ですよね。結論から言うと、ほとんどの人は、汚れた服のまま帰ります。私もそうです。
というのも、エプロンをしていれば、服本体につく汚れって、実はそこまで悲惨なことにはならないんです。膝や袖口にちょんちょんと白いシミがつくくらい。作業が終わったら、手洗いのついでに濡れたタオルで服の汚れを軽く拭き取ったり、乾いた土をパンパンと手で叩いて落とせば、電車に乗って帰るくらいなら、まあ許容範囲かな、というレベルです。周りの人も、そんなにジロジロ見てきません。大丈夫。
ただ、「ちょっとの汚れも気になる!」という潔癖さんや、「陶芸の後に、きれいなレストランで食事の予定がある」なんていうリア充な方は、着替えを持っていくと安心です。特にトップスを一枚、着替え用に持っていくだけで、帰りの気分が全然違います。車で行くなら、運転席に大きなバスタオルを敷いておく、なんていうのも賢い手ですね。自分の性格や、その日の予定に合わせて、柔軟に対応するのが一番です。
これも教室の設備によるので、「事前にウェブサイトで確認するか、電話で問い合わせるのが確実」というのが答えになります。
比較的新しくて規模の大きい教室だと、鍵付きのロッカーや、ちゃんとした更衣室が用意されていることが多いです。そういう場所なら、仕事帰りにスーツで立ち寄って、作業着に着替える…なんてことも可能ですね。
一方で、個人経営の小さな工房や、昔ながらの教室だと、荷物を置くための棚があるだけで、着替えるスペースは「お手洗いでどうぞ」という感じのところも少なくありません。私が通っている教室も、まさにそのタイプ。みんな、汚れてもいい格好で来て、そのまま帰っていきます。
もし、どうしても着替えたい、でも更衣室があるかわからない…という場合は、大きめのストールや巻きスカートのようなものを持っていくと便利かもしれません。それを羽織って、ササっと着替える、みたいな。まあ、そこまでしなくても大丈夫な場合がほとんどですけどね。心配なら、予約の時に「着替える場所はありますか?」と一言聞いてみるのが、一番手っ取り早くて確実です!
さて、ここまで陶芸教室の服装について、本当に、これでもかというくらい語り尽くしてきました。もう、クローゼットの前で立ち尽くす必要はありませんね?
大切なことをもう一度だけ。陶芸の服装は、「動きやすくて、汚れても絶対に気にならない服」。これが全てです。具体的には、着古したTシャツとストレッチの効いたパンツ。爪は短く、アクセサリーは外して、長い髪は束ねる。これさえ守れば、あなたはもう陶芸を楽しむためのスタートラインに完璧に立っています。
細かいテクニックとして、重ね着で温度調整をしたり、機能性素材で快適さを追求したり、自分だけのエプロンを育てたり…という楽しみ方もありますが、それは追々で大丈夫。何よりも大事なのは、服装の心配なんて忘れて、目の前の土に没頭することです。ひんやりとした土の感触、ろくろの回転に合わせて形を変えていく粘土の面白さ、自分の手から世界に一つだけのものが生まれる創造の喜び。これらを全身で味わうことに、あなたのエネルギーを100%使ってほしいんです。
服装の準備は、いわば冒険に出るための装備を整えるようなもの。装備が万全なら、あとはもう、目の前の冒険を心ゆくまで楽しむだけ。この記事が、あなたの「陶芸やってみたい!」という気持ちを、力強く後押しできたなら、こんなに嬉しいことはありません。
さあ、最高の「戦闘服」を選んで、今すぐお近くの陶芸教室を予約してみてください。きっと、あなたの日常を豊かにする、素晴らしい出会いと体験が待っていますから。